映画「ジャンヌ・ダルク」The Messenger: The Story of Joan of Arc
先日、アマゾンプライムビデオで映画「ジャンヌ・ダルク」を見ました。
見た理由は、ジャンヌ・ダルクは息子が好きなゲーム(Fate)に登場するキャラなので、息子との会話ネタにするためです。
私は、ジャンヌ・ダルクについてあまり知りませんでしたが、すぐに内容に引き込まれてしまい、最後まで飽きずに見れました。面白かったです。
良い映画なら、後で息子と一緒に見れないかなぁと期待していましたが、子供が見るにはちょと過激なシーンが多過ぎる映画でした。
映画「ジャンヌ・ダルク」作品概要
14世紀にフランスの霊能者たちは予言していた。ロレーヌの森の乙女が奇跡をもって国を救うであろうと…。15世紀、イギリスとの戦争に明け暮れるフランスに突如現れた17歳の少女、ジャンヌ・ダルク。「神の声を聞いた」というジャンヌは、国王の元を訪れ自分にフランス軍を指揮させてくれるよう懇願する。果たして少女に国が救えるのか?疑問視する周囲をよそ目に、烈火の如く激した彼女は、劣勢のフランス軍を率いて奇跡的な勝利を収める。だが栄光も束の間、彼女には過酷な運命が待ち受けていた…。(C) 1999 GAUMONT / EUROPACORP.
(AMAZONプライムの説明より引用)
公開日: 1999年
上映時間:157分
監督:リュック・ベッソン
主演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、ジョン・マルコヴィッチ、フェイ・ダナウェイ、ダスティン・ホフマン
感想、気づき
ちょっと描写が過激
歴史戦争映画なのでリアルな戦争シーンや略奪シーンがあり、ちょっと描写が過激です。 残虐シーン、グロいシーンがでてきます。
私は、別途、中学生の息子と一緒に見れないかと期待してこの映画を見たのですが、この過激な描写では、正直、息子には見せられないと思いました。
前半のジャンヌ・ダルクは純真で超わがまま
ミラ・ジョヴォヴィッチが演じるジャンヌ・ダルクが美しくてカッコいいんですが、超ワガママなんです。
「私は神の声を聞いたんだ。だから、みんな言うことを聞け!」という感じのシーンが何度も出てきます。そのたび「オイオイオイ! ちょっとは人の言うことを聞け」と思いました。
戦闘で疲れて寝ている戦士たちを叩き起こして「今すぐ戦え」と鼓舞するシーンがありますが、もし自分のまわりにこんな若干17歳の少女がいたら、いくら可愛くても、正直、超面倒くさくて無視したくなります。
なんで当時の大人たちは、この17歳の少女に従ったんでしょうかね?
でも、ジル・ド・レイやラ・イールなど主たる武将が、ジャンヌ・ダルクを信頼し好きになっていき、結果として、フランス軍はオルレアンという重要な拠点を奪還するという奇跡を起こします。
まだまだ女性の地位が低くかったと思われる中世のあの時代に、フランス大逆転の起点となる偉業を17代の少女が成し遂げたということで、まさにフランスの奇跡ですね。
後半のジャンヌ・ダルクが悲哀すぎ
シャルル7世がランスで戴冠したのちは、ジャンヌ・ダルクはシャルル7世やその母に疎まれるようになります。そして、彼らに裏切られてイギリス軍の捕虜となり、異端審問を受けることになります。
シャルル7世たちは、ジャンヌ・ダルクの高い評判が自分の地位を脅かすと思ったんですかね?
それとも、王位に就くという目的を達成したので、純真に「神のために戦え」と突き進む少女が使いにくくなったのかもしれませんね。
映画の後半は、王に裏切られ、教会に裏切られ、軍の拷問を受け続けるという、ちょっと悲しいシーンの連続。
大人たちが本気で少女に罪を着せようとします。
「まだ少女だろ、ちょっとは手加減してやれよ」と思わずにはいれませんでした。
そんな中、神ともジャンヌ・ダルクの良心ともとれる黒い服の男とジャンヌ・ダルクとの会話は、とっても見ごたえがあります。考えさせられます。
黒い服の男を演じたダスティン・ホフマンは、さすが、いい演技でした。
歴史を知らなくても楽しめる作品
恥ずかしい話ですが、50歳になるまでジャンヌ・ダルクって「ヨーロッパのどこかの戦争で活躍した女性」くらいしか認識がありませんでした。
また、西洋中世という時代もあまり興味がなく、時代背景とかよくわかっていません。
そんな私でも、映画「ジャンヌ・ダルク」は面白かったです。
ジャンヌ・ダルクに対するなんとも言えない気持ちが、後にずっと残ります。
美しくて、ワガママで、可哀そう。
そんなミラ・ジョヴォヴィッチが演じるジャンヌ・ダルクが好きになったんでしょうね。
また、生活様式や衣装などいろいろな面で現代との違いを感じることのできる作品です。
シャルル7世の母の頭に、ついつい現代目線で突っ込みを入れてしまう自分がいました。
まとめ
ということで、映画「ジャンヌ・ダルク」の感想でした。
追加で一言。
この映画に出てくるジル・ド・レがかっこいいぞ!
ということで、今すぐ見たいという人は、amazonプライムビデオの無料体験に入ればただで見れますよ!
古い作品なので、ブルーレイ版、DVD版も安めの価格ですね。
■Blu-ray版
■DVD版
それでは。